Q&A

  • SEALIFEとViesaltの違いは
  • マリン・テックの人工海水の特長は
  • 比重って何
  • どうやって塩を溶かすの
  • 生体ショックとは
シーライフとヴィーソルトの違いは

シーライフ、ヴィーソルトはあらゆる海の生物が飼育可能ですが、特にヴィーソルトは光合成を行うデリケートな生物飼育を主眼として開発しました。そのため、ヴィーソルトは純水で溶解する必要がありますが、純水が入手できない事も想定して、水道水からでも純水と同じ水素材をえられるようにマスキング剤がついています。
それに対してシーライフは、始めから水道水で溶解するように成分を調整してあります。

それぞれの人工海水に含まれる成分は次のとおりです。
SEALIFE
塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、その他、十数種類の微量成分
Viesalt
塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、ストロンチウム、ホウ素、リチウム、ルビジウム、ヨウ素、モリブデン、その他、十数種類の微量成分

繰返しになりますが
シーライフ水道水用人工海水で、あらゆる生物に対応しています。ヴィーソルトは、純水もしくはマスキング剤と水道水の組合せで溶解する、光合成を行う生物にやさしい高機能人工海水です。もちろん魚の飼育にも適しています。
また、ヴィーソルトは光合成を活性化出来るように作っているため、藻類の繁殖がシーライフに比べて速くなります。
マスキング剤を使わず、水道水のみでヴィーソルトを溶解すればシーライフとほぼ同じ結果が得られます。
魚を飼育するのであれば、水道水を用いて、シーライフのご使用をお勧めいたします。

Q マリン・テックの人工海水の特長は

シーライフ、ヴィーソルトはパッケージ内の成分がとても均一です。微量元素は粉体として混合するには非常に量が少なく、均一性を保つことが非常に困難です。
そこで、当社の製品はコーティング製法を採用しています。
このため、ロット間・袋内での均一性が高く、1袋を小分けして使用しても組成の変化が非常に少なくなるように製造しています。

シーライフ、ヴィーソルトは、いつでも欲しい分量を、何回かに分けてお使いいただいても、常に安定した成分の海水を安心してお使いいただけます。

Q 比重って何

水にどれだけの塩が溶けているかを、比重で表します。
1気圧で4℃の純水と比較して、どれだけ重いかを比較します。比重1.022というのは、純水に対して1.022倍だけ重いという事です。
しかし、温度によって水の密度が変化してしまうので、温度と比重の関係は表を見て確認してください。

シーライフ、ヴィーソルトの、水温25℃における溶解量と比重の関係は次の通りです。

溶解量:35g→比重:1.020
溶解量:38g→比重:1.022

シーライフの溶解量の設定値は、水道水1リットルに対して35g(比重1.020)にしています。
通常、換水前は蒸発により、比重が高めになっております。生物は比重の高い方から低い方へ環境が変化したときよりも、低い方から高い方へ変化した時の方が大きなショックを受けます。そのため生物に対してショックを未然に防ぐために設定濃度を低めにしてあります。
ヴィーソルトは若干高めにも対応できるよう、比重1.022に設定しております

Q どうやって塩を溶かすの
水道水は使えますか?
魚を飼育するのであれば通常の水道水をご使用いただいて問題ありません。
しかし、一部の地域では微生物、藻類、重金属等が多く含まれる時期があるため、理想的には純水装置を用いた方が安心できます。
また、サンゴ飼育に関しては水道水中の不純物が微量でも影響が出ることがあるため、水質の良くない地域・時期には、純水装置を使用した方が賢明です。
特に重金属に関しては、その毒性を防ぐマスキング剤のご使用をお勧めいたします。
溶解後の塩水を長時間放置しても問題ありませんか?
基本的には保存しても変化ありません。しかし、保存中に異物等が混入すれば、そこからバクテリア等が発生しますので保存するのであれば冷暗所をお勧めいたします。
できましたら1~2日以内に使い切って頂くようお願いいたします。
また、環境によっては空気中から窒素分を吸収し、硝酸塩が検出される場合があります。
溶解スピードは?
溶解速度は測定方法により大幅に異なるために数値化出来ません。しかし、当社の製品は同条件下での溶解テストで他社製品との比較で、数段速い溶解スピードと完璧な透明感を
達成しています。充分な撹拌で素早く溶解し、弱い撹拌でも数時間で溶けます。
溶解速度は、お客様の利便性を考え、速くしなければならないと考えております。
確かに溶解しにくい成分も人工海水には含まれておりますが、それでもお客様に不便をかけないように速く溶解させることが技術だと考えております。
溶解中のエアレーションは必要ですか?
是非行っていただきたいと思います。また、エアレーションとまでは行かなくても水に空気が入るように(爆気)していただければ大丈夫です。これは、空気中の二酸化炭素が緩衝剤を溶解する促進効果があるためです。
(緩衝剤が十分入っているため、空気中の二酸化炭素を供給し、平衡になるのを促進する効果があります。自然の海では常時空気が海水と接しており、平衡になっています。)
Q 生体ショックとは

魚は海中のバイ菌等から身を守るために粘液を常時出しています。この粘液は体表から雑菌を洗い流すような働きをしていますが、同時に、生体を健全にするために免疫機能があります。急激なショック(逃げるような行動)を与えると、特殊なホルモンが分泌され、これにより一時的に浸透圧の調整が狂い、免疫機能が停止してしまいます。
魚へのストレスは継続すると病気にかかりやすくなる、という大きな理由がここにあります。